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醸造酒、蒸留酒、リキュール

スッキリわかる!醸造酒、蒸留酒、混成酒の違いとリキュールの位置づけ

お酒は大きく、醸造酒、蒸留酒、混成酒の3つに分類されます。この記事ではこれらお酒の種類について、特徴や作り方などの詳細を解説をしていきます。この記事を読めば、お酒に詳しくなってより楽しめること間違いないです!

 

こんにちは!イタリアのリキュール「アペロール」マニアのオグリです。

みかんを食べすぎると手や顔が黄色くなりますよね。

オレンジが原料のお酒アペロールを飲みすぎると顔がオレンジになるのでしょうか?

気になってついアペロールを飲んでしまいますね!

 

さて、今回はお酒の分類について解説します!

お酒の分類 ~醸造酒、蒸留酒、混成酒の違い~

tree structure of alcohol drink
Tree structure of alcohol drink

酒類は大きく分けると「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3種類に分けられますが

それぞれ、さらに原料や製法によって細かく分類されていきます。

例えば、醸造酒の中でも穀物を原料とするもの、果実を原料とするもの、といった具合です。

私の大好きなアペロールというお酒は混成酒の中のリキュール類に含まれています。

 

では、「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の作り方や特徴を見ていきましょう。

醸造酒

代表的なお酒

ワイン、ビール、日本酒など

 

作り方

基本的には

1.デンプンを分解して糖に変える(糖化)

2.糖をアルコールに発酵させる

の2ステップで作られますが、詳しくはその発酵方式の違いから

1.単発酵酒、2.単行複発酵酒、3.並行複発酵酒、という3種類に分けられます。

それぞれ解説していきます。

 

単発酵酒はワインなどのように果実を原料とするお酒で、糖分を酵母の働きで発酵することで作られます。

もともと糖分が材料に含まれているので、デンプンを糖化する必要がないのが特徴です。

単発酵酒
単発酵酒

 

単行複発酵酒は、まずデンプンを糖化して、それから糖分を酵母の働きで発酵させてアルコールを得ることで作られます。

糖化と発酵がそれぞれ単体で行われるから「単行」、複数の工程があるから「複発酵」という名前なんですね。

ビールがこの方法で作られます。

単行複発酵酒
単行複発酵酒

 

並行複発酵酒は、デンプンの糖化と、糖の発酵が同時に、同じ容器内で進行する醸造方法です。

糖化と発酵が並行して行われるから「並行」、複数の工程があるから「複発酵」という名前なんですね。

日本酒はこの方法で作られています。

 

解説

お酒の中で最も歴史があるのが醸造酒のワイン。その誕生は紀元前4000年にまで遡ります。

醸造酒のアルコール度数は蒸留酒と比べると低めで5~15度くらい、最高でも20程度です。

これは糖をアルコールに変える働きをする微生物がアルコール度数が上がると死滅してしまうためです。

基本的にはそのまま飲むお酒ですが、レッドアイ(ビール&トマトジュース)などのようにカクテルとしても楽しめます。

なお、ここでご紹介した、ワイン、ビール、日本酒は醸造酒の中でも特に三大醸造酒と呼ばれています。

 

蒸留酒

代表的なお酒

ジン、ウォッカ、ラム、ブランデー、泡盛、焼酎

作り方

醸造酒を蒸留することで作られます。

例えばブドウの醸造酒(ワイン)を蒸留することでブランデーが出来ます。

 

蒸留とはざっくり言うと沸点の差を利用して、液体を分離する方法のことです。

お酒に含まれるアルコール(エタノール)の沸点は約80℃、水は100℃なので加熱するとエタノールの方が早く蒸発しますので

この蒸発したエタノールを回収することで、純度の高いエタノールが得られるというわけです。

 

蒸留後は飲用に適した味ではないことから、しばらく熟成させて味をマイルドにされることが一般的で、

その貯蔵過程で樽から色や香りを移したりすることで、より味わい深く、特徴が出てきます。

 

解説

醸造酒と比べると比較的若いお酒です。

アリストテレスがワインを蒸留したのが蒸留酒の始まりと言われていますが、諸説ありはっきりしたことは分かりません。

もともとは医療用途で使われていた高アルコール度数の液体でしたが、錬金術の広まりとともに世界中に伝わり、

今では代表的なお酒の種類となっています。

なお、蒸留酒のアルコール度数は20~60度くらいで、最高はポーランドのスピリタスの96度!

ドラマなんかでよく悪者が酒に火を付けて火だるまにされてますが、蒸留酒だったんですね!

 

混成酒

代表的なお酒

醸造酒原料 ・・・ サングリア、シェリー、ヴェルモット

蒸留酒原料 ・・・ リキュール

 

作り方

醸造酒や蒸留酒に薬草、香辛料、果実、果実の皮、香料、砂糖などを使って香りや味をつけることで作られます。

製法は、ベースとなる醸造酒や蒸留酒に香り成分を漬け込む浸漬法

ベースのお酒と香り成分を一緒に蒸留する蒸留法

コーヒーのパーコレーターのように、ペースのお酒を流しながら香り成分を抽出するパーコレーション法

など様々です。

 

蒸留酒をベースに使ったものをリキュールと呼ぶことが多いですが、

リキュールの定義は各国によって様々で世界共通の決まりがあるわけではありません。

なお、リキュールを蒸発させた残留成分の量(砂糖など)をエキス分といい、例えばアペロールでは25.8%になります。

 

アペロールの詳細はこちらの記事で!

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解説

混成酒の最大の特徴は、二次的に加工している点です。

パンチが効いたものではスッポン酒、ハブ酒なんかもこのカテゴリーに含まれますね。

紀元前のギリシャで薬用酒を造ったのが起源とされています。

アルコール度数は使うベース酒によるので幅広く、一般的にくくるのは難しいでしょう。

 

一般家庭でも梅酒などを作って楽しむ方も多いのではないでしょうか。

ただし、酒類製造免許なしでアルコール度数20を下回る酒類を使って混成酒を造ると

家庭用であっても酒税法違反となるのでご注意ください!

詳しくは国税庁の説明をご確認下さい。https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htm

 

まとめ

いかがでしたか?

お酒にも色々種類があって、作り方や違いを知ると、より楽しめますね!

私はこの記事を書いていたら、アペロールを飲みながら名探偵コナンが読みたくなりました。

 

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